甲状腺に対する自己免疫(アレルギー)で起こる病気でバセドー病と橋本病があります。
甲状腺ホルモンが過剰になるため次のような症状がでてきます。疲れやすい、動悸がする、汗が多い、手が震える、よく食べるのにやせる、暑さに弱いなどです。また、筋力の低下、手足の麻痺なども時にみられます。バセドウ病の治療としては、薬、手術、放射線の3つがありますが、残念ながら、自己免疫反応そのものを治す方法はまだ見つかっていません。どの治療にも一長一短がありますが、普通は薬から始めます。
橋本病では慢性炎症の結果、甲状腺の働きが低下してくることがあり、成人の甲状腺機能低下症の主な原因となっています。甲状腺ホルモンが不足したときの主な症状は、皮膚がかさかさする、顔や手がむくむ、寒がり、便秘、あまり食べないのに太る、髪の毛が抜ける、生理が多い、心不全をおこすなどであり、老化が早くなってきます。甲状腺機能低下になると甲状腺ホルモンを投与して治療します。
腺腫は、甲状腺の左右どちらか一方にしこりがひとつだけできるのが特徴です。男女比は1対10くらいで、女性に多い病気です。大きさは、触るとやっとわかる程度のものから、下が向けなくなるほど大きなものまであります。小さく自覚症状のないものは治療の必要はありませんが、大きく自覚症状をともなうものは甲状腺ホルモン剤投与によるTSH抑制治療や手術手術が必要になります。
典型的な腺腫様甲状腺腫では、左右の甲状腺に大小さまざまな大きさのしこりがいくつかできます。このしこりがたくさんできると、外見上はくび全体が大きくはれたように見えます。 腺腫に比べると大きなものが多く、なかには鎖骨より下の胸の方まで入り込むもの(縦隔内甲状腺腫)もあります。治療方針は腺腫と同様です。
甲状腺のしこりのうち、約20%はがんです。男女共通のがんは、たいてい男性の方が多いのですが、甲状腺がんは例外的に女性の方が、男性よりも約5倍ほど多くかかります。さいわい他のがんに比べると、甲状腺のがんは進行が遅く、治りやすいものが多いのが大きな特徴です。治療は手術、放射線治療、抗がん剤治療があります。
医療機関名 |
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医療法人社団関城会 淀縄医院 |
院長 |
淀縄 武史 |
副院長 |
淀縄 聡 |
診療科目 |
外科・内科・消化器内科 乳腺外科・肛門外科 脳神経外科・呼吸器内科 |
所在地 |
〒300-0038 茨城県土浦市大町11-34 |
電話番号 |
029-822-5615 |